卓球 の記事一覧

続 温故知新   1

2011年12月17日の記事より

2人目は、両澤正子さん(旧姓・関)に協力していただきました。

両澤さんは、昭和36年、38年全日本選手権大会女子シングルス
優勝。1963年世界卓球選手権大会女子ダブルス優勝、65年世
界選手権大会混合ダブルスに優勝しています。

「卓球は相手があって、自分がある」

狭い卓球場から生まれた「頂点卓球」

私は、素人の大人の中に交じって、卓球を始めたことで、技術より
も相手の動作や回転に騙されないことを試合の中で教わりました。

練習という感覚ではなく、勝ち抜き戦の遊びの中で卓球を楽しんで
いたということです。

勝たないと順番が回ってこないので、勝つためにどうしたらよいか、
上手な人の真似をしては試合で使っていました。

試合に入るとき、最初は相手選手のフォームの観察、次に構える位
置やラケットの角度から相手選手の卓球を想像します。

相手選手がボールを拾ってコートに戻り、構えるまで目線を離しま
せんでした。

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1981年世界卓球選手権ノビサド大会の想い出

2011年12月14日の記事より

1979年の世界卓球選手権ピョンヤン大会に続いて、世界選手権大会
に行かせていただきました。

ヨーロッパに行くのは、もちろん初めて。

海外に行くならヨーロッパと思っていましたから、やはり嬉しかった。

夜の便で成田を出発。アンカレを経由して、パリに着いたと思います。

パリからユーゴのベオグラードに入りました。

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温故知新  6

2011年12月12日の記事より

掲載誌は、1998年5月号

一貫指導ができれば
「不合理の合理」

当時と今では、技術は今のほうが進歩していると思います。
用具の進歩もありますから、スピードが違います。

でも、私たちも戦術の中ではよく使ったことですが、タイ
ミングを外すということが少ないように思います。

卓球の3要素は、回転の強弱、スピードの強弱、そしてコ
ースです。

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温故知新  5

2011年12月11日の記事より

実際は、1998年5月号に掲載

ただ、がむしゃらにやったと思うかもしれないですが、その場
その場に応じたことを考えながらやるようにしていました。

それには、自分の持っている技術がたくさんないとできません
から、技術の幅をたくさん作り、できることを多くして、相手
の動きを見ながらとか、それから相手の得意対得意、得意対不
得意とか、いろいろやりました。

私は、勝てると思わない、負けると思わないという精神状態と、
自分の技術でいけば大胆なこと、慎重なこと、大胆と慎重がう
まくマッチしたとき、バランスよくいけたときはいい卓球がで
きました。

大胆さというのは、ちょっと意味を変えれば荒っぽい、という
ことになると思います。

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温故知新  4

写真は、松崎さんと江口さん

2011年12月11日の記事より

実際は、1998年5月号にに掲載

全日本は取りましたが、世界となると、ロゼアヌ(ルーマニア)が
まだ強かったですし、江口さん(1957年世界チャンピオン)
には、たまたま全日本で勝ちましたが、世界になったら、違うと
思っていましたので、タイトルを取るというようなことは考えて
いませんでした。

世界卓球選手権大会(1959年ドルトムント)は、日本、韓国、
中国が予選リーグを突破して決勝リーグに行ったのですが、日本
はハンガリー戦が予選の山場でした。

トップで私がカットのコチアンに負けて、2番で江口さんがモシ
ョチに勝ったのですが、3番ダブルスが負けて、1-2でリード
されたのです。

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