卓球 の記事一覧

温故知新  3

1998年の記事から

「練習10則」

第1則 まず正しいトレーニングによって体を作れ。体を作ること 
    を忘れて、いたずらに技巧の習得を努めても決してタイム 
    は上がらない。

第2則 体と泳ぎとを作ることを目的とする基礎練習と、レース前
    の調子を作ることを目的とする練習とを混同してはならぬ。
    レース前になって、むやみにタイムばかりを取るような練
    習は最も悪い練習である。肉体的にも、精神的にも、いた
    ずらに精力を消耗するだけのことである。

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温故知新  2

2011年12月9日の記事より

実際は、1998年5月号に掲載しました。

「温故」ふるきをたずねて

「知新」あたらしきをしる

今回は、その中から、1954年から1965年まで活躍した
荻村伊智朗選手、1955年から1957年までの田中利明選
手、1959年から1963年までの松崎キミ代選手、1961
年から1965年までの両澤正子選手(旧姓関)、1967年
から1973年まで活躍した長谷川信彦選手を紹介させていた
だきます。

ちなみに、広辞苑(岩波書店)には、「温故知新」について、
次のように書いてあります。

「昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得
ること。

古きをたずねて新しきを知る」

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温故知新  1

2011年12月9日の記事より

実際は、1998年月刊誌5月号に掲載したものです。

20年前の記事になりますが、改めて掲載させていた
だきます。

「昔のことは駄目、

だってそうでしょう・・・・・」

というようなことを、これまで何回聞いたでしょうか。

それに対し、意見を言えるような理論や知識、はたま
た言葉を持っていなかったことから、黙っていること
が多かった、と思います。

3年ほど前(1995年)のこと。

後藤新弥氏著による「バルセロナ街道」(南雲堂出版)
のあるページを読んだとき、驚きました。

それは、60年前に水連初代会長の末広厳太郎氏の言
った「水連10則」が、現在のスポーツ界、ならびに
競技者にとって、何箇所も当てはまるところがあった
からです。

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卓球界の2人の天才に迫る!! 最終回

2011年11月28日の記事より

1997年のマンチェスター大会では、そのサーブが前回より、
また高くなり、滞空時間をうまく使っていました。

そして、インパクトの瞬間に手首をうまく効かしながら出してい
ました。

見かけがどっしりしていますから、あまりそういうところは見え
にくいのかもしれませんが。

それから、サーブからのバックハンドとか、合わせ技というか、
相手に凡ミスさせるとか、そういった部分では「横綱相撲」とい
っていいと思います。

ようするに「王道」です。

ガッチリ四つに組んで戦うことができるということです。

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卓球界の2人の天才に迫る!! 3

2011年11月28日の記事より

サムサノフは卓球の申し子

10年に一人という逸材のサムソノフ(べラルーシ)ですが、
彼のプレーを最初に見たのは1993年世界卓選手権球イエ
テボリ大会でした。

17歳の時だったと思います。

その大会で優勝したガシアン(フランス)と3-1のいい試
合をしました。

そのときの印象は、ワルドナーがググっと出てきたときの感
じとまったく同じものでした。

スピードがあるとか、うまいとか、ということではなく、何
か引きつけるものがありました。

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