『臥薪嘗胆』

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『臥薪嘗胆』
こんにちは。
鋼のマインドコンサルタントの片野賢二です。

本日は、
『臥薪嘗胆』について
お話させていただきます。

この言葉は、
1999年の卓球雑誌に掲載したものになります。

約20年前になります。

この年のインターハイ会場(岩手県水沢市)で
知り合いのY君から
「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」とは、
どういう意味ですか、と質問されました。

なぜ、その質問がでたのか、ということですが、
体育館に出場校の部旗が掲示され、
『臥薪嘗胆』という文字を埼玉県の狭山ヶ丘高校が
使用していました。

狭山ヶ丘高校は、埼玉県を代表する卓球界の名門高校で、
毎年全国大会に出場していました。

その文字を目にした、友人がどういう意味ですか、
という質問をしてきたわけです。

たまたま、知っていたので、
説明させていただきました。
                        

中国の春秋呉戦国の時代、
呉と越の角逐(かくちく)は執拗を極めていました。

呉王の夫差(ふさ)はかつて越との戦いで、
父を失った怨みを忘れないために、
夜は薪の上で寝て、その痛みを体に刻みつけ、
報復の一念を研いだといいます。

つまり薪に臥せるという言葉がここから生まれました。

一方、越王の句践(こうせん)は、
一時呉国の軍門に下ったことが
あり、その恥を忘れないために苦い胆を常に身近において
それを嘗(な)め、口が曲がるような痛烈な味によって、
呉に対する対抗心を燃やしました。

『臥薪嘗胆』というのは、
この宿敵同士がお互いの心の戒めとしたところを、
合わせて一つにしたものです。

復讐や憎悪はみずからをも、
世の中をも幸せにはしませんが、
怠け心を戒めるという意味でなら、
このような心構えもまた必要ではないかと思います。
                          
(松下幸之助春想冬語・大久光著・徳間書店より)を
覚えていたので説明しました。

こ年のインターハイ(全国高校卓球大会)では、
予想外といっては失礼ですが、
岡山のある高校の健闘が光りました。

試合後に顧問の監督は、

「春の選抜大会で宮城県の高校に
敗れたことが、今回の活躍につながったと思います。

敗れた悔しさと、敗因で得た課題を徹底的に鍛えました」

と語っていました。

まさに臥薪嘗胆といえるのではないかと思いました。

しかしながら、
岡山の高校は、決勝で大阪の高校に完敗しました。

「実力が違いますから仕方がないですね」

と言いながらも
監督の横顔には悔しさがいっぱいでした。

しかし、最後に次のように語っていました。

「二つのことを勉強しました。
それは言えませんが・・・・・。
1年間徹底的に練習をします」

岡山県を代表する名門高校(中学、高校一貫)で、
大阪の高校は、高校№1の学校になります。
 

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