この大会だけは勝てない選手……

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ついにタイトルを手にする

2011年11月15日の記事より
(7年前の記事になります)

この大会だけは勝てない、という選手がいます。
ゴルフでいえば、マスターズのグレッグ・ノー
マン選手。

40年間卓球担当をしていましたので、

卓球でいえば、ヨーロッパ選手権大会のワルドナ
ー選手(スウェーデン)が、そういえるのではな
いでしょうか。

1996年のヨーロッパ選手権大会は、4月27
日~5月7日までスロバキアの首都・ブラチスラ
バで開催されました。

1982年のブタペスト大会のとき、当時、16
歳だったワルドナー選手は、大先輩のステラン・
ベンクソン選手(1971年世界チャンピオン)
を準々決勝で下し、準決勝ではクランパー選手
(ハンガリー)を破って決勝に進みました。

50代以上の人たちにとっては、懐かしい選手で
す。

ベンクソン選手は、1971年の名古屋大会の男
子シングルスで、当時若干18歳の若さで優勝し
ています。その後、73年のサラエボ大会では、
男子団体、男子ダブルスに優勝しています。

クランパー選手は、同じく名古屋大会では男子ダ
ブルスに優勝、その後、79年のピョンヤン大会
では男子団体に優勝しています。

ボールタッチは抜群で天才的なボール捌きを見せ
る選手でした。

話は戻りますが、

決勝では2ゲーム先取し、優勝するかという勢い
でしたが、しかし、同僚のアペルグレン選手(ス
ウェーデン)に惜しくも敗れました。

その後、世界のタイトルはシングルス、団体など
何回も手にしますが、ヨーロッパのタイトルだけ
は取れませんでした。

アペルグレン選手に敗れたことが、つまずきの原
因なのかもしれません。

とはいえ、16歳の天才少年現れる、というニュ
ースは、すぐに日本にも届き、ワルドナー時代の
到来を予感させるものがありました。

事実、彼はその後、世界選手権大会、オリンピッ
ク、ワールドカップをはじめ、世界のあらゆるタ
イトルを獲得し、文字通り卓球界で不動の地位を
確立しました。

しかし、そんな彼もなぜかヨーロッパ選手権大会
だけは勝てませんでした。

勝てるチャンスは3回(以上)はあったと思いま
す。特に油が乗っていた88年から94年までは
少なくとも十分ありました。

でも、なぜかツキに見放されてしまいます。

94年は、決勝で第1ゲームを先取しましたが、
卓球台に指をぶつけ、集中力をみだして、敗れ
ました。

でも、ゴルフのノーマン選手と違い、ついに女
神が微笑みました。

この年(96年)、ワルドナー選手は、団体、
シングルス、ダブルスの3種目に優勝しました。

私は、88年パリ大会、90年イエテボリ大会、
94年大会は取材に行きましたが、96年のブ
ラチスラバには行きませんでした。

彼の喜ぶ姿を見ることはできませんでしたが、
97年の世界選手権大会では、自身2度目のタ
イトルを手にしました。

その時の華麗で、神の子と言われたプレーを会
場で見ることができました。

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