『リンカーンの演説』

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『リンカーンの演説』
こんにちは。
鋼のマインドコンサルタントの片野賢二です。

本日は、
『リンカーンの演説』
というテーマで
18年前に投稿した記事になります。

南北戦争中の1863年、ゲディスバーグで、
戦没者慰霊式典が行われ、
リンカーン大統領が演説を行いました。

わずか5分という短いスピーチが、
のちに有名になります。

しかし、当時の彼の人気は低く、
注目した人はほとんどいませんでした。

日本では、このときの彼の言葉は有名です。

日本語訳は、「人民の、人民による、人民のための政府」
です。

ところが、人民という訳語を当てたのが、
誤訳に近いということは
あんがい知られていません。

人民という場合は、
そこには暗黙のうちに人民に対する君主や
権力を想定します。

ところが、
アメリカには君主も皇帝もいません。

いるのは、海を渡って移民してきた国民だけです。

アメリカでは「ピープル」を訳するときには、
人民という言葉は正確ではありません。

使うとすれば、「皆の衆」が妥当です。

日本でも村の寄り合いをやって、
何かを決めるときには、「皆の衆」
に相談します。

アメリカの政治は、
その村の寄り合いが大きくなっただけのことです。

だから、「皆の衆の、皆の衆による、皆の衆のための政府」
というのが近い訳語になります。

あくまで主権は、皆の衆が持っていて、
大統領ではありません。

ですから、総選挙をすることを、
go to the people(皆の衆に行く)
と言います。

アメリカでは、裁判で有罪・無罪を決めるのも、
皆の衆から選出された陪審員が決めます。 
 
法律のプロよりも庶民のほうがえらいのが
アメリカです。

そうすると、
日本の卓球界の場合はどうなるのでしょうか?

また、そのほかのスポーツは、
ということになります。

現在は、選手ファーストという流れになっています。

また、フェンシングの太田会長は、
「選手ファースト」
「オーディエンス・ファースト」
と言っていました。

かつては、
各種目の協会、ということが前面に出ていましたが、
最近は、若干ながら少なくなってきたような
気がします。

気のせいですかね。

東京オリンピックまで2年を切りました。

来年から代表選考が熾烈を極めてくると思います。

オーディエンスにとっては、
それも一つの楽しみかもしれませんが、
選手にとっては、生涯初となる地元開催になります。

月並みになりますが、
期待したいと思います。
                         
一部、『クレスト社、「賢者は歴史に学ぶ」
渡部昇一、岡崎久彦著を引用させていただき、
また「ホロニック東京勉強会」を
参照させていただきました』                                               

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